生活保護の受け方ロードマップ【元職員が詳しく解説】

 

女の子
できるなら生活保護を受けたい。でも、受け方がわからない。まずはどうしたらいいの?

 

こんな悩みを抱えている人はいませんか?

 

こんにちは!にいやんです!

ちょっと前までケースワーカーをしていました!

 

この記事読むことで、生活保護を受けるまでの流れを知ることができます。

そして、この記事を読み終えた頃には、生活保護を申請する知識を得て、生活保護を受けられるようになりますよ!

 

この記事の内容

生活保護の受け方【流れ】

生活保護の受け方【流れ】

 

生活保護の受けるまでの流れを説明しますね!

正直、福祉事務所まで行って、「生活保護を受けたい」と言えば、あとは職員がすべて教えてくれます。

あとは、職員の言う通りに必要な書類などを用意するだけです。

 

福祉事務所に相談

まずは、近くの福祉事務所に相談に行きます。

場所がわからない人は「〇〇市 福祉事務所」と検索しましょう。

 

ちなみに、福祉事務所はわかりずらい場所にあることが多いです。

だって、駅前とか目立つ場所にあったら、めっちゃ入りづらいですからね。

周りの視線が気になって入れないですよ。

ですので、福祉事務所に行くときは迷子にならないように、しっかりと調べてから行きましょう。

 

福祉事務所に到着したら、窓口で「生活保護の相談をしたい」と伝えてください。

混雑していなければすぐに相談が始まります。

混雑していたり、夕方遅くに行くと「違う時間来てください」と言われることもありますので注意してください。

 

相談が始まると、あなたの困っていること、現在の収入、貯金、資産、住居、親族などいろいろなことを聞かれます。

そして、生活保護以外の制度を使えば大丈夫という場合は、違う制度を紹介されます。

しかし、「それでもダメだ。生活保護を利用するしかない。」という場合に限り、生活保護を申請することができます。

 

生活保護を申請

職員にいろいろ相談をして、「生活保護を受けるしかありませんね!」となったら、次は生活保護の申請をします。

 

申請といっても難しいことではありません。

何枚か書類な書類を書いたり、用意したりするだけです。

職員が詳しく説明してくれるので心配しなくても大丈夫ですよ。

 

まあ、だいたい以下の書類の提出を求められますね。

ちなみに無くてもなんとかなるので大丈夫です。

 

必要な書類
  • 収入申告書
  • 資産申告書
  • 生活保護申請書
  • 銀行口座の写し
  • 給料明細書
  • マイナンバーカード

 

ケースワーカーが調査

申請が終わると、調査が始まります。

これは福祉事務所にもよりますが、たいていの場合はケースワーカーの聞き取り調査があります。

 

ここで聞き取りをするケースワーカーがあなたの担当ケースワーカーになります。

担当ケースワーカーは、1年〜2年ぐらいは変わらないので、ぜひ仲良くしておいてください(笑)

 

ちなみに、生活保護の申請をしたときの職員はふつうの職員ですので今後は関わらないです。

 

家庭訪問調査

そして、聞き取り調査が終わると次は、家庭訪問です。

「家庭訪問なんてされたくないよ」と思うかもしれませんが、これは避けて通れません。

しかも、年に最低2回は家庭訪問があります。

生活保護を受ける以上は我慢するしかありません(泣)

 

ちなみに、家庭訪問調査は聞き取り調査が終わった数時間後に行われることが多いです。

さっさと家庭訪問調査をしないと次の調査ができないのでケースワーカー的には早く家庭訪問をしたいのです。

 

ちなみに、この最初の家庭訪問では、生活に必要な家具が不足していないチェックします。

冷蔵庫、洗濯機、エアコン、電子レンジ、ガズコンロなどが不足している場合は、申請をすると家具什器費というお金が支給されます。

普通は2万と数千円が上限額ですが、特別基準の対象になると上限額が倍ぐらいになります。

自分は特別基準になるのかどうかしっかりと確認しましょう。

 

扶養調査

扶養調査とは、「〇〇さんが生活保護の申請をしました。援助してあげることができませんか?」という手紙を親族に送ることを言います。

では、どこ範囲の親族まで扶養調査を行うかというと、3親等以内の親族です。

 

つまり、親、おじいちゃん、おばあちゃん、ひいおじいちゃん、ひいおばあちゃん、子供、孫、ひ孫、兄弟姉妹、兄弟姉妹の子供、おじ、おば、までです。

 

でも、実際はそこまでやりません。

やりきれないのが現状なんです。

私の場合ですが、親、おばあちゃん、おじいちゃん、子供、兄弟姉妹ぐらいしか扶養調査はしませんでした。
おじ、おばは場合によってはしました。

 

また、聞き取り調査で「子供とは絶縁していて何十年もあっていません。住んでいる場所もわからない。生きているか死んでいるかもわからない。」と言われたら扶養調査はしませんでした。

だって、こんな人に扶養調査しても「扶養します」って返事は絶対来ませんから。

返事があっても「二度と連絡してくんな」とケースワーカーに対する怒りの声だけです。

 

扶養調査をしない場合は他にもありますが、原則は絶対にやります。

扶養調査をされたくないという人は生活保護の扶養照会とは【されない場合もあります】をご覧ください。
「こういう場合は扶養調査をしないこともあるよ」いうお話です。

 

収入調査

収入調査は、現在の収入があるかどうかのチェックを行います。

基本的には自己申告です。

会社の給料や年金収入がある場合は報告しましょう。

給料明細書が無い場合は、通帳で確認することも可能です。

 

預貯金調査

預貯金調査は、通帳のチェックをします。

持っている通帳はすべて見せなくてはいけません。

通帳を無くしてしまった場合は、そのように伝えましょう。

 

また、デジタル銀行もチェックの対象になりますので忘れずに報告してください。

黙っていると後で「隠そうとしたの?」とケースワーカーに疑われてしまう可能性もあります。

 

ちなみに、ケースワーカーはあなたの通帳が無くても、あなたの預貯金を知ることができます。

ですので、預貯金を隠したりは絶対しないでくださいね!

 

資産調査

土地や家などの不動産を所有していないかチェックします。

もし持っている場合は、生活保護開始後に処分する必要があります。

そして、土地や建物を処分をするとかなりのお金が入りますよね。

そうすると、生活保護の受給をやめなくてはいけません。

 

しかし、ただ辞めるわけにはいきません。

今まで、もらった生活保護費をそのお金で返さないといけないのです。

土地や家などの不動産を持ちながら生活保護を受給すると、土地や家を処分したあとにもらった生活保護費を返す必要が出てくることは覚えておいてください。

 

また、車やバイクも同じです。

生活保護開始後に処分して、お金が増えたら、もらった生活保護費は返す必要が出てきます。

 

生活保護開始

そして生活保護開始です。

生活保護を受給する許可がでると、「生活保護決定通知書」という紙が送られてきます。

また、もし生活保護の受給が不許可になった場合も書類が送られてきます。

 

ちなみに、生活保護の申請から許可までは14日以内に行われます。

ただし、特別な理由がある場合は30日まで伸びます。

 

しかし、普通は14日以内です。

14日を過ぎるとケースワーカーも上司に理由を説明しなくてはいけないし、処理も増えるので14日以内になんとかします。

 

生活保護の受け方【支給される保護費の種類】

「生活保護にはこんな種類があって、このようなお金が支給されるよー」ということをまとめておきました。

生活扶助

生活扶助は、食べ物や着るもの、電気代、水道代、ガス代など日常の生活にかかる費用が支給されます。

こちらは毎月支給される生活保護費に含まれています。

 

住宅扶助

家賃代の支給ですね。

こちらも毎月支給される生活保護費に含まれています。

ちなみに住宅扶助には上限があります。

住宅扶助について、もっと詳しく知りたい人は生活保護の家賃上限額はいくら?共益費や引っ越し代はどうなる? をご覧ください。

 

教育扶助

教材費や給食代などの義務教育(小学校や中学校)を受けるために必要な費用です。

小学生や中学生がいるご家庭であれば、毎月支給される生活保護費に含まれています。

 

医療扶助

医療扶助は、お金としては支給されません。

代わりに医療券というものを使うことができ、無料で病院に通うことができます。

ただし 、保険が効かない治療については医療券は使うことができません。

例えば、最先端医療や美容整形などはできないということです。

 

医療圏について、もっと詳しく知りたい人は【生活保護】医療券とは?元ケース-ワーカーが詳しく解説。をご覧ください。

 

介護扶助

介護が必要な方は、介護費用も無料になります。

介護施設は数十万円するのが当たり前ですが、生活保護ならそれも無料です。

 

しかし、デメリットとして好きな介護施設に入ることができません。

「すぐに会いに行きたいから都心の介護施設にしてほしい」と頼んでも、地方の介護施設になってしまうことが普通にあります。

都心の介護施設は空きが少ないので仕方がありません。

 

出産扶助

もし、出産するときでも大丈夫です。

出産扶助があるので、出産のための費用は支給されます。

こちらはあらかじめケースワーカーに伝えておく必要があります。

 

生業扶助

こちらは申請が必要です。

高等学校の就学、就職の準備、就労に必要な技能修得等の費用が支給されます。

つまり、高校生なら教科書代、制服、体育着、水着の費用などが支給されます。

また、就職に必要な道具も支給されます。スーツ、カバン、靴などです。

さらに、就職につながると判断された場合は、資格取得の費用なども支給されます。

いずれも上限額がありますので、詳しくはケースワーカーに相談しましょう。

 

葬祭扶助

事前に申請が必要です。

火葬に必要なお金を支給します。

あくまで火葬のみです。葬儀代など支給されません。

また、親族の方が葬儀を行う場合は、葬祭扶助は支給されません。

 

その他費用

これらは、普段支給されるお金とは別にもらうことができます。ただし、申請が必要です。

 

その他費用
  • 住宅の契約更新料、住宅の補修費用
  • 敷金礼金や引っ越し代
  • 病院に行く交通費
  • 学校の部活で使うものや遠征費
  • おむつの購入費
  • メガネの購入費
  • つえの購入費

 

生活保護の受け方【受けられるサービス】

生活保護で受けられるサービス

 

生活保護を受給していると受けられるサービスをまとめてみました。

こちらは東京都の例です。

サービス一覧
  • 水道料金の一部免除(基本料金と一定の使用量。申請が必要です。)
  • NHK放送受信料の免除(申請が必要です。)
  • 国民年金保険料の免除
  • 住民税の減免及び非課税、固定資産税の減免
  • 都営交通無料乗車券の使用(各世帯で1枚のみ。申請が必要です。)
  • 東京都シルバーパスの使用 (70 歳以上。本人負担 1,000 円。保護受給証明書が必要です。) ※東京都シルバーパスをお持ちの場合、都営交通無料乗車券の発行はできません。
  • 粗大ごみ処理手数料の免除(保護受給証明書が必要です。)
  • 住民票、課税証明書、印鑑登録証明書の取得にかかる手数料の減免 (保護受給証明書が必要です。)
  • インフルエンザワクチン接種にかかる費用の免除(対象者に限ります。)

 

生活保護の受け方【守るルール】

生活保護を受けるために、守るべきがルールがあります。

といっても、そんなに難しいことではありませんので安心してくださいね!

 

お金は借りても貸してもダメ

生活保護受給中に借金をすることは禁止です。

また、お金を貸すのも禁止です。

家族や知り合いからもダメです。

 

あなたがかなり損をすることになってしまします。

とりあえず、借金は絶対にダメです。

 

なぜ借金をしてはいけないのか詳しく知りたいあなたは生活保護でも借金できる?【保護開始前に借金があっても平気】をご覧ください。

ちなみに、生活保護を開始する前の借金はあっても大丈夫です。

 

収入がある場合は報告する

なにかで収入を得た場合は、ケースワーカーに報告しなくてはいけません。

ちなみに収入とは、働いて得たお金だけではありません。

 

会社からもらったお金、生活保護以外で政府からもらったお金、ギャンブルでも受けたお金、お年玉などももらったお金など、ありとあらゆるお金です。

生活保護費の支給以外でお金が増えるようなことがあれば、それは収入ということになります。

 

収入の例
  • 給料やボーナス(高校生のアルバイトも含む)
  • 年金
  • 失業保険などの給付金
  • 親や子供からの仕送り
  • 相続収入
  • ヤフーオークションで得た売上
  • メルカリで得た売上
  • 宝くじの当選金
  • 競馬、パチンコで得たお金

 

ちなみに、収入を得た場合は、収入認定されます。

そして、次の生活保護費がその収入の分だけ少なくなります。

収入認定の仕組みについてもっと詳しく知りたいあなたは生活保護の収入認定とは?基礎控除?【ていねいに説明します 】をご覧ください。

 

生活状況が変化したら報告する

生活状況がこんなふうに変化したときはケースワーカーに報告しましょう。

 

生活状況の変化の例
  • 仕事や辞める、始まる、転職する
  • 世帯の人数が変わるとき(転入、転出、出産、、結婚、死亡など)
  • 障害者手帳の取得や更新をしたとき
  • 家賃が変わったとき、契約更新の書類が届いたとき
  • 入院、退院、転院するとき
  • 子供が入学、退学、転校するとき
  • 海外に行くとき
  • 交通事故にあったとき

 

まとめ

今回は、生活保護を受けるにはどうのようにしたらいいのかわからない人に向けて、生活保護を受給するまでの流れを説明しました。

この記事では、生活保護の細かい知識や制度は割愛しています。

もっと生活保護の制度について詳しく知りたいあなたは、このブログの中を探検して見てください。

きっと役に立つ情報があるはずです!

 

それでは、さようなら〜

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