どうもこんにちは、元ケースワーカーのにいやんです。
今回は、生活保護を受給すると、いくらお金がもらえるのかについて説明をしますね。ちなみに、ややこしい計算などはしません。(ほんとは1類とか2類、1級地、2級地など複雑な計算があります。)
結局、計算方法を書いても、めんどくさくて計算する人はいないと思うので。それよりも簡単に、いくら生活保護費をもらえるかわかるサイトがあるので、そちらを紹介しますね。
先に結論をいいますが、平成30年10月以降、生活保護費は段階的(3年間かけて徐々に)に減らされます。しかし、年齢によってはもらえるお金が増える人もいます。
この記事を読むことで、
・生活保護費がいくらもらえるか自動で計算できるサイト
・生活保護(東京23区)の金額
・もらえる扶助の種類
・もらえる加算の種類
・もらえる金額が増える人と減る人の違い
を知ることができます。
この記事の内容
生活保護はいくらもらえる?【自動で計算できるサイト2選】
住んでいる市町村、年齢、家族の人数など必要な情報を入力すれば、生活保護費がいくらもらえるかを知ることができます。
しかし、注意点があります。この生活保護の自動計算サイトを利用して東京23区の生活保費がいくらもらえるのか計算してみたのですが、平成30年9月時点での金額になっていました。(一応改訂版らしいのですが、改訂されていない)
現在は金額がすこし少なくなっています。しかし、おおまかな金額を把握するためには便利なので活用しましょう。
東京23区はいくらもらえる?
こちらの画像は、生活扶助の金額です。
これに住宅扶助(家賃)、各種加算(障害者加算など)を足した金額が生活保護費としてもらうことができます。
たとえば、平成32年10月(令和2年10月)で25歳単身だと、いくら生活保護費がもらえるか見てみましょう。
25歳単身=75,350円(生活扶助額)+家賃
以上です。
生活保護はいくらもらえる?【8つの扶助】
さきほど、「生活扶助」、「住宅扶助」というワードが登場しましたよね。そのほかにも、6つの扶助がありますので紹介しますね。
生活扶助 | たべもの、洋服など、日常の暮らしで使う費用 |
住宅扶助 | 家賃 |
教育扶助 | のちほど詳しく解説 |
介護扶助 | 介護サービスに必要な費用 |
医療扶助 | 病院の費用 |
出産扶助 | 出産の費用 |
生業扶助 | 自立に必要な技能を習得するための費用 |
葬祭扶助 | 葬祭にかかる費用 |
教育扶助はいくらもらえる?
平成30年10月以降、教育扶助についても変更がありましたので、最新の情報を提供します。
- 基準額
この基準額は特に申請などをする必要なく、普段、支給されるお金の中に含まれています。
・小学校2,600円
・中学校5,000円
・高 校5,200円
- 教材代
「正規の教材として学校長又は教育委員会が指定するも の(副読本的図書、ワークブック、和洋辞典)の購入費」とされています。
支給額に上限はありません。
また、平成30年の10月から、楽器のお金も支給できるようになりました。というか、今まで楽器のお金は自己負担とか鬼すぎる。
- クラブ活動費
部活動で使うお金です。
たとえば、
①クラブ活動にかかる道具類等の物品の購入費用、②部費、③クラブ活動に伴う交通費、④大会参加費用(参加費、交通費及び宿泊費を含む。)、⑤合宿費用(交通費及び宿泊費を含む。) などです。
部活動って結構お金がかかりますからね。
このクラブ活動費は、申請をしたらもらうことができます。
ちなみに特別基準額というものありますので、覚えておくといいですよ。合宿などがある場合は、すこしお金を多めにもらうことができます。
合宿及び大会等への参加にかかる交通費及び宿泊費が必要となる場合は、年間上限額に1.3倍を乗じて得た額の特別基準の設定を認める。
(小学校)年額上限額15,700円以内-1.3倍→20,400円以内
(中学校)年額上限額58,700円以内-1.3倍→76,300円以内
(高 校)年額上限額83,000円以内-1.3倍→107,900円以内
- 入学準備金
ランドセル、学生服、通学用カバン、靴、ワイシャツなど購入するためのお金です。こちらも申請をするともらうことができます。
ちなみに、平成30年10月以前は、入学準備金は1回限りしか支給されませんでした。しかし、福祉事務所が許可を出せば2回目の支給も可能になりました。
生活保護はいくらもらえる?【加算の種類】
生活保護には、いくつかの加算があります。
・妊婦加算・産婦加算
・障害者加算
・児童養育加算
・母子加算
加算については、後日、別の記事を書きます。
もらえる金額が増える人と減る人がいる
平成30年10月以降、もらえる生活保護費の金額が増える人と減る人がいます。
ここでもう1度、さきほどの画像を見てみましょう。
「増減額」というところを見てください。
△がついているところは、もらえるお金が少なくなるということです。つまり、△がないところは生活保護費が増えるということです。
ですので、70歳以上の夫婦で生活保護を受けている人は、令和2年10月まで少額ではありますが、段階的に生活保護費が多くなります。
あとは、母子世帯、つまり、シングルマザーも増えますね。
それ以外の人はざんねんながら少し減ってしまいます。
【まとめ】
・生活保護の自動計算サイト
・70歳以上の夫婦で生活保護を受けている場合は、もらえる生活保護費が多くなる。それ以外の場合は、すこし減少する。
以上です。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。